論文
“Commerce! Of all words the most magical”
─クロード・マッケイ『バンジョー』における商業ネットワークと即興の戦術
萩埜 亮 7
消えゆく葉巻と読み師
─ブロードウェイの多文化主義をめぐる、Nilo Cruzの文化保存戦略
中山 大輝 27
南部という舞台
─ウィリアム・フォークナー『墓地への侵入者』における白人パフォーマンス
松下 沙耶 45
書評
富士川 義之 編『自然・風土・環境の英米文学』
松本 昇 67
佐川 和茂 著『ソール・ベローと修復の思想─生と死の彼方に』
伊達 雅彦 79
牧野 理英 著『抵抗と日系文学─日系収容と日本の敗北をめぐって』
村山 瑞穂 82
大会プログラム ─ 85 / 会則 ─ 87 / 役員 ─ 90 / 投稿規定 ─ 91 / 執筆者紹介 ─ 93 / 編集後記 ─ 94
MESA シンポジウム特集
タナハシ・コーツのアメリカ
報告:シンポジウム「タナハシ・コーツのアメリカ」
タナハシ・コーツの略歴と作品一覧および発表内容補遺
長岡 真吾 7
アフリカ系作家の諸流派を調停する
─タナハシ・コーツ、ライアン・クーグラー、アイネヒ・エドロの思想を通して
矢倉 喬士 17
タナハシ・コーツ版『ブラックパンサー』における インターテクスチュアリティの修辞学
馬場 聡 32
アフリカ系アメリカ人オートダイダクトの系譜
19 世紀から 21 世紀にかけて
─タナハシ・コーツの『美しき闘争』とポピュラー・カルチャー─
奥田 暁代 49
論 文
未来のために死す
─アフリカ系アメリカ人コミュニティにおける歴史継承とオーガスト・ウィルソンの 死生観
中山 大輝 73
Gary Snyder の禅修行
─戦後アメリカにおける動機の誤読
西貝 真紀 94
『リザベーション・ブルース』における北米先住民への「謝罪」の隔靴掻痒
大島 由起子 118
大会プログラム ─ 135 / 会則 ─ 137 / 役員 ─ 140 / 投稿規定 ─ 141 / 執筆者紹介 ─ 143 / 編集後記 ─ 144
論文
虚構による記憶の再構築:
Jonathan Safran Foer の Everything Is Illuminated における第三世代の ホロコーストへのアプローチ
秋田 万里子 7
コンテクストの十字路 :
ロバート・ジョンソンとマ・レイニーのブルースに見る多義的な戦略
平尾 吉直 27
研究ノート
ヒスパニック文学が提示する反近代的な世界 :
イラン・スタバンス『ヒスパニックの条件』を中心に
井村 俊義 51
書評
松本昇 監修、深瀬有希子、常山菜穂子、中垣恒太郎 編著
『ハーレム・ルネサンス――〈ニュー・ニグロ〉の文化社会批評』
西田 桐子 63
坂野明子 著 『フィリップ・ロス研究 ヤムルカと星条旗』
伊達 雅彦 66
三石庸子 著 『カリブに生きる――文献から辿る小地域の人びとの豊かな遺産』
中垣 恒太郎 69
大会プログラム ─ 73 / 投稿規定 ─ 79 / 会則 ─ 75 / 執筆者紹介 ─ 81 / 役員 ─ 78 / 編集後記 ─ 82
MESA 全国大会特集
今世紀作品にみるムスリム、アラブ、パレスチナの交錯とディアスポラ性
──アリヤーン作 Salt Houses に至るまで
有馬 弥子 7
偉大な国の未熟な文化 ──リンチと銃と原爆と
山本 伸 28
クロード・マッケイの Romance in Marseille (2020) をめぐる考察
三石 庸子 42
論文
「占領児」の母の表象と「混血児問題」
──獅子文六『やつさもつさ』(1952) の映画化を巡って
西田 桐子 60
Race and Class in Andrea Levy ’s Never Far from Nowhere
齊藤 みどり 81
書評
Glaude, Eddie S., Jr. Begin Again: James Baldwin’s America and Its Urgent Lessons for Our Own
永尾 悟 96
ラルフ・エリスン 著『見えない人間』[上][下](松本昇 訳)
ハーン小路 恭子 99
山本伸、西垣内麿留美、馬場聡 編著
『ブラック・ライブズ・スタディーズ──BLM 運動を知る15 のクリティカル・ エッセイ』
村山 瑞穂 103
大会プログラム ─ 107 / 投稿規定 ─ 112 / 会則 ─ 108 執筆者紹介 ─ 114 / 役員 ─ 111 / 編集後記 ─ 115
MESA シンポジアム特集
ハーレム・ルネサンスの地平:The Arts of Modern Black Bodies
深瀬 有希子 7
ハーレム・ルネサンスにおけるスポーツ言説:「黒人アスリートの時代」へのプレリュードとして―
川島 浩平 10
歴史を語る、自己を語る:ハーレム・ルネサンスの美術におけるアイデンティティ・ポリティックス
田中 正之 30
宗教に基づく人種アイデンティティ創造の実験場としての ハーレム・ルネサンス
黒崎 真 50
トニ・モリスンの『ジャズ』にみるハーレムの読者たち :1926年 『クライシス』誌上シンポジウムへの一応答
深瀬 有希子 68
論 文
Justice in "Nigger Jeff": Theodore Dreiser's Awareness of Race Issues
小林 亜由美 88
The "Costume” Performance of Racial Identity: Racializing Southern Whiteness in Frank Yerby's The Foxes of Harrow
永尾 悟 105
書評
白川恵子 著『抵抗者の物語――初期アメリカの国家形成と犯罪者的無意識』
峯 真依子 130
大会プログラム —— 133 / 投稿規定 —— 139 / 会則 ---135 / 執筆者紹介 —— 141 / 役員 -138 /編集後記 -142
MESA シンポジアム特集
連邦作家計画を読み解く ---- 作家と民族の地平から
西垣内 磨留美 7
Knocking about the State a Bit
ゾラ・ニール・ハーストンと連邦作家計画
西垣内 磨留美 10
アンジア・イージアスカと、リチャード・ライト
東 雄一郎 21
Federal Writers' Project と先住民表象 :The American Guide Series を中心に
長岡 真吾 33
民衆のたましい :アメリカ民衆文化の想像力と「普通のアメリカ人」の行方
中垣 恒太郎 53
論文
『埃のなかの旗』と「女王ありき」をつなぐ原稿版『サンクチュアリ』
岡田 大樹 70
A.L. ロイド『レイナルダイン』におけるテクスト分析:
戦後のイギリス・アメリカのフォーク・リヴァイヴァル運動におけるトリックスターの役割
廣瀬 絵美 91
他者の歴史と記憶を物語化すること:ジョー・サッコのコミックス・ジャーナリズムについて
鈴木 繁 115
書評
峯真依子 著『奴隷の文学誌 声と文字の相克をたどる』
清水 菜穂 136
追悼
Philip Roth 追悼
坂野 明子 141
大会プログラム -- 145/ 投稿規定 152/ 会則 —— 148/ 執筆者紹介 154 /役員一151/ 編集後記 —— 155
MESA シンポジアム特集
「ローカル・トゥ・ローカル:ワールド・ミュージックの新たな展開」
ムビラを通じて考える「ローカル・トゥ・ローカル」
平尾 吉直 7
北陸発のワールドミュージック・フェスティバル :『スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド』の概要
リバレ・ニコラ 24
意志としてのローカル :フランスで活躍するベトナム出身の歌手フン・タンの場合
昼間 賢 30
論文
アナンシーの系譜 :ポーリン・メルヴィルとアーナ・ブロッドバー作品にみるその影響とトリック
岩瀬 由佳 44
書評
吉田美津 著『「場所」のアジア系アメリカ文学----太平洋を往還する想像力』
桧原 美恵 66
伊藤詔子 著『ディズマル・スワンプのアメリカン・ルネサンスポーとダークキャノン』
吉田 美津 69
中村理香 著『アジア系アメリカと戦争記憶:原爆・「慰安婦」・強制収容』
牧野 理英 72
大会プログラム ― 75/ 会則 — 77 /役員一80 /投稿規定 —81/ 執筆者紹介 - 83/ 編集後記 84
MESA / SES-J 合同大会シンポジアム特集
「クロス・エスニックの文学とエコクリティシズム」
司会 西垣内 磨留美 6
先住民としてのオゴニ ——オゴニ人作家ケン・サロ=ウィワの闘い
講師 平尾 吉直 7
赤と緑が交叉するところ ——カリブの作家にとっての歴史と風景の問題について
講師 梶原 克教 21
L.M. シルコーの Almanac of the Deadにおける汎部族的ニュークリア・アクティヴィズム
講師 松永 京子 38
オーストラリア文学にみる核の表象とエコ・コスモポリタニズム
講師 一谷 智子 39
シンポジウム「クロス・エスニックの文学とエコクリティシズム」へのコメント
コメンテイター 長岡 真吾 40
論文
偶像打破のための想像力と解釈 ——Cynthia Ozick の Heir to the Glimmering Worldにおける テキスト解釈と継承の問題
秋田 万里子 46
書評
松本昇・高橋勤・君塚淳一編 『ジョン・ブラウンの屍を越えて――南北戦争とその時代』
大橋 稔 66
岩元 巌 著『現代アメリカ文学講義』
外山 健二 73
リディア・マリア・チャイルド 著『共和国のロマンス』 (風呂本惇子監訳・柳楽有里、柴﨑小百合、田中千晶、時里祐子、横田由理 訳)
岩瀬 由佳 77
大会プログラム - 80/ 会則 —83/ 役員一 86 投稿規定 87/ 執筆者紹介 —— 89/ 編集後記——90
MESA シンポジアム特集
「自伝、日記、体験記――記録された体験を「現在」に接続する」
司会 平尾 吉直 5
Booker T. Washington 再評価に見る「教育」「産業」「人種」 ——闘うより相手の懐に入り込み、油断させいずれは天下を取れ
講師 君塚 淳一 7
"Nomadic" であるということ ——The Absolutely True Diary of a Part-Time Indian を通して見る 固定化した価値観を揺さぶることの重要性
講師 関根 健雄 17
クリス・マルケル 『レヴェル 5』、戦争の記憶、共同の想起
講師 山城 雅江 37
論文
記憶される日本の東南アジア侵略 ——『ブラック島』にみる抑圧と抵抗
河原崎 やす子 54
ヘビの脅威と、形なき霧が描く境界線—— Adventures of Huckleberry Finn における「ホワイトネス」と階級意識
吉津 京平 77
African Americans' Displacement in Gloria Naylor's Bailey's Cafe
柳楽 有里 100
ワークショップ
グロリア・ネイラーの世界観 ――Linden Hills を中心に
柳楽 有里 114
アフリカ系アメリカ人と警察の対立関係——映画 『ドゥ・ザ・ライト・シング』と 『フルートベール駅で』を手がかりに
佐藤 将太 120
The Bluest Eye における所有欲と自己肯定欲求
河野 世莉奈 126
Morrison 文学における孤独――Mrs. Dalloway から読む Sula
吉田 希依 132
書評
鵜殿えりか 著 『トニ・モリスンの小説』
風呂本 博子 138
山本伸 著『琉神マブヤーでーじ読本 ヒーローソフィカル沖縄文化論』
山城 雅江 141
ヒューストン・A・ベイカー・ジュニア 著 『ブルースの文学――奴隷の経済学とヴァナキュラー』 (松本昇、清水菜穂、馬場聡、田中千晶 訳、今福龍太 解説)
峯 真依子 144
大会プログラム ― 147/ 会則 - 150/ 役員 — 153 投稿規定 — 154/ 執筆者紹介 — 156/ 編集後記 157
第8号 2015
MESA シンポジアム特集「インターエスニック/クロスエスニックの可能性」
トークセッション「今なぜスレイブ・ナラティヴなのか ――ハリエット・ジェイコブズの 『ある奴隷少女に起きた出来事』をめぐって」
トークセッション
「今なぜスレイブ・ナラティヴなのか――
ハリエット・ジェイコブズの『ある奴隷少女に起きた出来事』をめぐって 」
司会 西垣内 磨留美 6
反知性主義を考える
講師 荒 このみ 8
省略できるもの、できないもの
講師 風呂本 惇子 10
ジョン・S・ジェイコブズの『奴隷制に関する本当の話』についての まとめと所感
講師 小林 憲二 12
身分と「世間」
講師 佐藤 直樹 14
MESA シンポジアム特集
「インターエスニック/クロスエスニックの可能性」
米国文学におけるインターエスニック/クロスエスニック批評
司会・講師 長岡 真吾 18
ラナルド・マクドナルドの文学史 ——「日本冒険記」、エヴァ・エメリー・ダイ、三浦綾子、吉村昭
講師 加藤 有佳織 35
C. L. R. ジェイムズが見たポピュラー・カルチャーの可能性 —— エスニシティと階級をめぐって
講師 梶原 克教 51
ジョイ・コガワ『おばさん』における先住民へのまなざしと 「入植者市民権」という両義性
講師 中村 理香 68
論文
〈近代化〉に隠された〈同性愛〉 ——ポール・ボウルズの『蜘蛛の家』
外山 健二 84
書評
多民族研究学会編『エスニック研究のフロンティア』 (多民族研究学会創立10周年記念論集)
伊藤 詔子 104
山下 昇 著『ハイブリッド・フィクション 人種と性のアメリカ文学』
君塚 淳一 107
小林富久子監修『憑依する過去 ——アジア系アメリカ文学におけるトラウマ・記憶・再生』
有馬 弥子 144
大会プログラム ― 115/ 会則 - 117/ 役員 — 120/ 投稿規定 — 121/ 執筆者紹介 — 123/ 編集後記 124
第7号 2014
MESA シンポジアム特集 I (2012)「カウンター・グローバリズム:民族を超えたネットワーク」
MESA シンポジアム特集 II (2013)「ホワイトネス・スタディーズ研究」
MESA シンポジアム特集 I (2012)
カウンター・グローバリズム 民族を超えたネットワーク
司会・講師 平尾 吉直 6
リベリアのアフリカ人外交官モモル・マサコイの軌跡
講師 平尾 吉直 7
ブラック・ユーラシア――満鉄の鉄路から読む W・E・B・デュボイス
講師 竹谷 悦子 26
集団と境界線の政治学 ――境界線の意味を問い直すチカーノ
講師 井村俊義 37
The Political History and its Influence on the Identity: Okinoerabu Island and Alsace
講師 高橋 孝代 50
MESA シンポジアム特集 II (2013)
ホワイトネス・スタディーズ研究
――多民族多文化社会アメリカにおける『白人』表象再考
コーディネーター 中垣 恒太郎 72
文献表にひそむ地雷――Playing in the Dark における作家としてのモリスンと「なること(ビカミング)」
講師 松本 一裕 75
トニ・モリスンの作品を通してみるホワイトネス表象の見直し
講師 森 あおい 86
南部ホワイトネスの自縛――フォークナーの『アブサロム、アブサロム!』
講師 山嵜 文男 100
「ホワイト・マイノリティ」としてのイタリア系アメリカ人表象の変遷
講師 中垣 恒太郎 116
論文
反逆する「異物」: Cynthia Ozickの Foreign Bodies
秋田 万里子 140
中上健次『野性の火炎樹』における越境の可能性と不可能性
――「黒んぼ」「土人」「混血」と自らを語ること
西田 桐子 157
書評
エドウィージ・ダンティカ 著 『地震以前の私たち、地震以後の私たち ――それぞれの記憶よ、語れ』 (佐川愛子 訳)
岩瀬 由佳 180
ハリエット・アン・ジェイコブズ 著『ある奴隷少女に起こった出来事』 (堀越ゆき 訳)
峯 真依子 183
大会プログラム 189 / 会則 191/役員 194 /投稿規定 195 /執筆者紹介 197 / 編集後記 198
MESA シンポジアム特集
ハリウッド映画は異人種間結婚をどう描いてきたか
異人種間結婚とアメリカが抱える様々な課題――シンポジアムに向けて
司会・講師 君塚 淳一 6
黒い恋人――多文化主義時代以降の異人種間結婚とマイノリティ共同体
における家族・社会観
講師 中垣 恒太郎 13
アメリカ人兵士と日本人女性の恋愛を通して見る戦後日米関係における
「愛」と「解放」の創出
講師 土屋 智子 28
現代に受け継がれる「新世界の女王との結婚」の夢
―― Pocahontas の悲恋というアメリカ建国神話が暗示するもの
講師 関根 健雄 40
アメリカ映画に見る「アメリカ」化するユダヤと「ユダヤ」化するアメリカ
講師 河内 裕二 55
論文
ニューヨークへ渡ったキャリバンの子どもたち
―― Grace にみるアフリカ系カリブ移民をめぐる諸相
岩瀬 由佳 74
アラスカ先住民族クリンギットの口承伝統 ――『わたしたちの祖先』をもとに
林 千恵子 93
書評
川村亜樹 著『ヒップホップの政治学』
梶原 克教 116
中垣恒太郎 著『マーク・トウェインと近代国家アメリカ』
野川 浩美 122
大会プログラム 125 / 会則 127 / 役員 130 / 投稿規定 131/ 執筆者紹介 133 / 編集後記 134
MESA シンポジアム特集
「アジア系アメリカ文学・文化における Interethnic Encounters」
アメリカに蘇る猿の大王
――『トリップマスター・モンキー』に見る インターエスニックな視点
吉田 美津 5
異人種性をめぐる Chang-rae Lee の視点
寺澤 由紀子 22
アジア系アメリカ演劇にみる《アフロ・エイジアン・コネクションズ》
山本 秀行 24
論文
アメリカ先住民独立宣言
―― ウィリアム・エイプスが用いたアメリカ革命の言説
小澤 奈美恵 29
書評
喜納育江 著『〈故郷〉のトポロジー――環境文学論』
井村 俊義 49
山里勝己 編著 『〈移動〉のアメリカ文化学』
馬場 聡 53
エコクリティシズム研究会企画・伊藤詔子監修 『オルタナティヴ・ヴォイスを聴く――エスニシティとジェンダーで読む現代英語環境文学 103 選』
西垣内 磨留美 57
真島一郎編 『二〇世紀〈アフリカ〉の個体形成 南北アメリカ・カリブ・アフリカからの問い』
平尾 吉直 61
ベル・フックス 著『アメリカ・黒人女性とフェミニズム ――ベル・フックスの〈私は女ではないの?〉』(大類久恵 監訳・柳沢圭子 訳)
松本 昇 64
大会プログラム ――69 / 会則 ―― 73 / 役員 - 76 / 投稿規定 ―― 77 / 執筆者紹介 ―― 79 / 編集後記 ―― 80
第4号 2011
第12回多民族研究学会 (MESA) 全国大会講演:岸本 寿雄「小豆島・大阪・ハーレム・インド――私と黒人文学との軌跡」
MESA シンポジアム特集「カリブ海とアフリカをつなぐ:アフロカリブの神霊、民間伝承、そして文学」
第12回多民族研究学会 (MESA) 全国大会講演
小豆島・大阪・ハーレム・インド――私と黒人文学との軌跡
岸本 寿雄 6
MESA シンポジアム特集
「カリブ海とアフリカをつなぐ:アフロカリブの神霊、民間伝承、そして文学」
キューバ映画にみる奴隷制とサンテリア
越川 芳明 28
ヴードゥーの聖地:スヴェナンス村
佐藤 文則 29
リディア・カブレーラの作品におけるオラリティ
工藤 多香子 30
論文
Becoming Aliens: Other(ed) Voices of the Posthuman in Octavia E. Butler's Lilith's Brood
鈴木 繁一 48
アフリカン・アメリカンの名前のフォークロア:Song of Solomon を手がかりとして
峯 真依子 71
アフリカの HIV/エイズ小説が表象する性と身体の政治学
――アマ・ダーコの『花なしでなく』分析
大池 真知子 89
研究ノート
Fear and Prejudice against Japanese Picture Brides and
Japanese Immigrants in News Coverage of The Seattle Times 1907–1909
田中 健二 122
書評
エドウィージ・ダンティカ 著『愛するものたちへ、別れのとき』 (佐川愛子 訳)
山本 伸 142
ヘンリー・ルイス・ゲイツ・ジュニア 著『シグニファイング・モンキー』(松本昇・清水菜穂 監訳)
西垣内 磨留美 145
エリザベス・ニュネッツ 著『プロスペローの娘』
岩瀬 由佳 149
杉田米行 編著『グローバリゼーションとアメリカ・アジア太平洋地域』
君塚 淳一 152
大会プログラム ――69 / 会則 ―― 73 / 役員 - 76 / 投稿規定 ―― 77 / 執筆者紹介 ―― 79 / 編集後記 ―― 80
MESA シンポジアム特集
「アフリカ文化の「今」 : 伝統と現代を結ぶもの」
アビク=オバンジェとナイジェリア文学
平尾 吉直 6
ジンバブエ人歌手トーマス・マプフーモの音楽基盤
――チムレンガミュージックにおける伝統と現代
松平 勇二 14
「出会い」が繰り返される場における他者の受け入れ技法
――ウガンダ・カンパラの「カリオキ・ショー」の実施現場から
大門 碧 26
論文
女を意味すること、女を生きること、エイズで死ぬこと
――ドリーン・バインガナの『熱帯魚』分析
大池 真知子 40
ウィニフレッド・イートンの『私』における服飾・階級・エスニシティ
――アジア系混血女性ノラの「新しい女」へのパッシング
中地 幸一 64
書評
ラモン・サルディバル 著『文化のボーダーランズ』
井村 俊義 86
ジェフリー・レッサー 著『不機嫌なディアスポラ』
牧野 理英 89
大会プログラム 93 / 多民族研究学会会則 94 / 『多民族研究』投稿規定 98 / 執筆者紹介 100 / 編集後記 101
第2号 2008
第8回多民族研究学会(MESA)全国大会講演 :Hortense Spillers, "The Diaspora Today"
MESA シンポジアム特集「現代ユダヤ系アメリカ作家と多民族国家アメリカ」
第8回多民族研究学会(MESA)全国大会講演
The Diaspora Today
Hortense Spillers 6
MESA シンポジアム特集
「現代ユダヤ系アメリカ作家と多民族国家アメリカ」
新たなるユダヤ系作家の可能性を探る
君塚 淳一 18
フィリップ・ロス「アメリカ三部作」が描く「主体の喪失」
坂野 明子 24
現代ユダヤ系若手作家のテーマと動向
河内 裕二 31
黒人文学における最近の動向の一つとして――SF作家とミステリー作家の活躍
三石 庸子 40
現代ネイティヴ・アメリカン文学の現在とその展望
横田 由理 47
論文
アーネスト・J・ゲインズの「ちょうど木のように」に響き渡るスピリチュアル
行方 均一 62
Allocating Space for Women's Writings and Ideas of “Home”: The Nichibei, 1910s-1920s
野村 史織 78
近代化に抗するテクスト:多民族から考えるボーダーランズ
井村 俊義 104
Eerie Reticence and Racially Prejudiced Readers in Melville's Chola Story
大島 由起子 124
書評
越川芳明 著『ギターを抱いた渡り鳥――チカーノ詩礼賛』
東 雄一郎 136
アーナ・ブロッドバー 著『魔術師の手違い』
岩瀬 由佳 139
シャーマン・アレクシー 著『あるパートタイム・インディアンの絶対に真実の日記』 (*後に邦訳出版:『はみだしインディアンのホントにホントの物語』さくまゆみこ 訳)
長岡 真吾 144
大会プログラム ― 148 / 会則 —— 150 / 投稿規定 —— 154 / 執筆者紹介 156 / 編集後記 —— 157
創刊号に寄せて
岸本寿雄 4
MESA シンポジアム特集
「記憶と語り:エスニックの地平から」
サラ・バートマンを歴史に甦らせた女たちの声
一一記憶の淵からアフリカ女性の尊厳を取り戻す
楠瀬 桂子 8
誰にも所有 / 領有されない自己語り一一トリン・ミンハにおける記憶と語り
小林 富久子 21
「ストック・ストーリー」を超えて一一文化的記憶における「語り」の政治性
長岡 真吾 29
論文
ジンバブウェの都市ポピュラー音楽とコミュニティ(アフリカ音楽)
平尾 吉直 46
Asian and Latin American Diaspora and Vietnam War Memory:
The Pacific Rim in Karen Tei Yamashita's Tropic of Orange (アジア系アメリカ文学)
小坂 恵理子 63
カレン・テイ・ヤマシタの Brazil-Maru 論
ーーそのマスキュリニティーとトランスナショナリズムをめぐって (アジア系アメリカ文学)
牧野 理英 84
Endangered or Empowered Species?:
Chicana Spirituality for Political Empowerment in So Far from God (ヒスパニック文学)
喜納 育江 98
サバイバル物語が示唆するもの一一アラスカ・ネイティヴ文学の現在
林 千恵子 116
研究試論
The Immigration Question in Post 9-11 USA: Social Policy and Social Reaction
David Francisco Murphy 134
書評・映画評
ギリェルモ・ゴメス=ペーニャ 著『エスノ=テクノ』
五島 一美 160
ルシア・スアレス 著『イスパニオラの涙 ーーハイチとドミニカのディアスポラの記憶』
三石 庸子 163
ステファニー・ブラック 製作・監督 『ジャマイカ 楽園の真実』
溝口 昭子 166
センベーヌ・ウスマン 製作・監督『母たちの村』
大池 真知子 169
大会プログラム 172 / 会則 177/ 投稿規定 181 / 執筆者紹介 183 / 編集後記 184